パイプから山頂へ – エレナ・ハイトの進化

2019.01.18

15年に及ぶフリースタイル・スノーボード競技のキャリアとトロフィーの数々を、あなたならどのように超えるだろう。二度アメリカのオリンピック・チームのハーフパイプ・メンバーに選ばれたエレナ・ハイトの場合、スノーボード・キャリアの次のステップは長い道のりから始まります。

2018年3月、ジェレミー・ジョーンズはエレナに電話をし、シエラネバダ山脈でのスプリットボード・ツアーの最新作ムービー「Ode To Muir」への参加を促しました。冬のキャンプの経験が全くなく、スプリットボードもほとんどなかったエレナでしたが、ツアーに最初から最後まで加わり、持ち前のパワーとスタイルを駆使して、急勾配なテクニカル・ラインすべてを登り、滑りました。バックカントリーのクーロワールも、パイプの凍ったウォールを越えてで900をメイクするライダーにとっては大したことではなかったようです。雪の上を滑って20年の経験を持つエレナには、どんなテレインでも自然に触れることができるのは明らかでした。

2019年、我々はエレナをJonesアンバサダー・ファミリーに迎えることを大変光栄に思います。二本のエッジ上での彼女の才能は疑いのないものであり、フリーライディングと大自然の探索へとフォーカスを移した今、彼女のパッションは我々とともにあります。エレナは女性で初めて、ダブル・バックサイド・アーリーウープ・ロデオ(と900)をハーフパイプの大会でメイクした。山の頂を見つめる今、自身のパイオニア精神が彼女をどこへと導いていくのか見届けるのが楽しみです。

エレナのスノーボードとの出会いやどこを目指しているのか、Jonesのウィメンズ・コレクションに乗り、自分のスノーボーディングを次のレベルへアップさせることになぜ執着するのかについては次のインタビューで。

(写真)リフトもない、ハーフパイプもない、心配もない。「Ode To Muir」ツアーとしてシエラネバダ山脈でのスプリットボーディングを楽しむエレナは常に微笑んでいた。

どこでスノーボードを学んだ?

私の家族がハワイからレイクタホの山へと引っ越してきたとき、父が最初に教えてくれたことの一つがスノーボードでした。サーフィンをもともとやっていた父はアウトドアとボードスポーツが大好きで、すぐにスノーボードが好きになりました。私は最初からすぐに大好きになって、一日の終わりにホットチョコレートを飲ませてくれるという約束で、山で父を追いかけまわしていたのを覚えています。

ハーフパイプ競技に参加し始めたのはいつ?最初にやったトリックは?

7歳のときにローカルのアマチュア・イベントに出たのが最初。私は超挑戦的な子供だったので、大会がとても好きでした。そのときは360でもすごいことでした。大きくなって、もっと大きなイベントにエントリーして、最初にコンテストで優勝したときのトリックがフロントサイド900。私はそれを大会でメイクした最初の女の子で、それからもずっと私にとっての代名詞的なビッグトリックになりました。

競技の世界から離れてバックカントリーにフォーカスしたのは?

ずっとバックカントリーには興味を引かれていて、タホで育ったから数多くのテレインや雪質を見てきたし、森の中や雪の中にいるのが大好きだでした。ここ五年ほど大会に出ていないフリータイムには、できるだけの時間をバックカントリーで過ごしていて、山での経験や知識を得ようとしてます。冬は短いからバックカントリーでの時間は限られているけど、その時間は私にとってとても特別でした。
「Ode To Muir」でシエラを横断したことは、私にとって大きなステップアップだったし、自分のエネルギーを全部バックカントリーへと注ぎ込むきっかけになりました。トリップの間すごくインスパイアされただけでなく、大自然の中にいるというこの経験を、どんなに愛しているかに気づかされました。バックカントリーに出るということが、自分が15年のキャリアであまり見てこなかったスノーボーディングの全く違う一面を見せてくれました。エキサイティングな新章と新しいチャレンジをとても楽しみにしています!

(写真)「Ode To Muir」初日。ジェレミーとエレナは思い荷物を担ぎ、キャンプへと向かう。

「Ode To Muir」ツアーの起点から歩き出したとき思ったことは?

とっても緊張した!彼が成し遂げてきたこと、彼が意味することを考えるとジェレミーのことをずっと尊敬していました。だからそんな人と何も知らずにトリップへ歩き出すというのは恐ろしささえ感じました。最初の一時間の間に頭をよぎったことは荷物のリスト。大事なものをうっかり忘れてきた新人さんにはなりたくなかったから!

9日間に渡るシエラネバダ山脈のツアーについてどのようになると予想していた?

本当に空っぽの状態でトリップは始まりました。何と例えていいかわからないし、何をやっているのかもわからなかったの。できるだけ聞いて学ぼうという姿勢で、その瞬間瞬間を受け止めようとしていました。時には何も知らないことが最高の幸せになるということだったのかもしれません。

(写真)ジェレミーとエレナのダブルダウン

2019年はどんな年?目標は?

きっとエキサイティングな年になると思う!シーズンすべてをバックカントリーでのライディングと山を全く新しい形で経験することに費やすと考えるだけで最高。学ぶことはたくさんあるけど、何よりこのクリエイティビティを楽しみにしています。

(写真)スプリットのスキルについては九日間の真冬のツアーより良い特訓コースはない。エレーナは最高の成績でその試験に合格した

Jonesファミリーに加わることがエキサイティングな理由は?

私はずっとJonesの大ファンでした。山で、特にタホではいつもボードを見ていたし、どのボードも乗っていてとても楽しいですね!Woman’s Mind ExpanderやStorm Chaserのようなサーフ・シェイプも試してみたいし、トラディショナルなシェイプのAirheartやFlagshipも乗ってみたい。Jonesコレクションのように多種多様なボードを乗り比べたことがないので、全部乗ってみるのが本当に楽しみ!

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